with Wine | ワインショップ&ダイナー FUJIMARU 東心斎橋店 スタッフブログ
2011.02.02
もし、そのワインに本当に心動かされたなら、
このワインはどんなところで造っているのだろう?と訪問したくなるのです。
それがどんなに離れていても、どれだけ時間が掛っても、
いつか行ってみたい、そう思ってしまうのです。
ドメーヌ・タカヒコ@余市
私にとってはそれがNZのKUSUDAであり、
先日から話題に挙がっている、『ドメーヌ・タカヒコ』なんです。
ただ大切なことは
『心が震えたワイン』=『美味しいワイン』ではありません。
人の出会いのように、タイミングが合わないと素通りしてしまうことも。
そのワインに出会う準備ができてないと、
ただ美味しいだけで終わってしまいます。
私がAUS滞在中、色々と悩んでいるときにKUSUDAに出会い、
感動し、こんな素晴らしいワインを造っているところを見てみたいとNZに向かいました。
同じように私はドメーヌ・タカヒコに出会い、
3号店であるパピーユ・ジャポネーズをオープンする決心をしました。
国産ワイン中心のお店をだす最後のひと押しを頂いたのです。
こんな個性のあるワインが生まれる国なら、きっと大丈夫。
そう思えたのです。
実は、この1年ほど集中して国産ワインを飲む中で、
時に感じていたことがあります。
似たような味わいのワインが多い、ような気がしてなりませんでした。
(私のテイスティング能力に問題があるのかもしれませんが)
クリーンでフレッシュで綺麗な、、、
美味しいんだけど、何か大事なものまで濾されてしまっているような、、、
みんな優等生なんだけど、同じ顔してる、、、
自分のお店で棚に国産ワインをずらっと並べたときに
似たような個性のものばかりだったら、、、
貴重な棚のスペースを割く意味がないですよね。
ワインにとって、もっとも大事なことは個性だと私は考えます。
それは土地であっても、品種であっても、造り手であってもいいと思う。
はっきりとした主張がないなら、ワインなんて種類が多いだけの厄介物だ。
テロワールなんていう言葉は一部の地域を除いてまだ早い。
であれば、数十万本とかいうレベルじゃないのなら、
造り手はもっと自由に造っていいんじゃなかろうか。
日本の飲み手のレベルは世界有数だ。
きっと理解してくれるはず。
あ、話がずれてきた(汗)
要するにドメーヌ・タカヒコを飲んで
上記のもやもやが吹っ飛んだ訳です。
昨年の10月に訪問してきました。
ドメーヌ・タカヒコのホームページ
一度、このHPは見て頂きたい。
このワインを飲むには少し準備が必要かもしれない。
それは経験だったり、時間やタイミングだったりするかもしれない。
でも、一番大事なことは自分の定規に合わせようとするのではなく
こちらから歩み寄って感じてみてください。
きっと何か感じて頂けるのではないかと思います。
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