Wine Making | FUJIMARU WINE SHOP | 株式会社パピーユFUJIMARU WINE SHOP | 株式会社パピーユ

Wine Making

ぶどう産地としての大阪

 

大阪には、すでに120年を超えるブドウ造りの歴史があり、生産量も全国トップクラスだった時代もあります。しかし、都市化が進み、ブドウ畑は宅地に変わり、農家さんは街で働くようになりました。その結果、多くの畑が耕作放棄地となり、大阪のブドウ畑は今では減少する一方です。しかし、それでもまだ大阪には多くのブドウ畑があり、大阪でワイン業界に身を置くものとしてワイン産地が消えゆくのを黙ってみている訳にはいきませんでした。私たちは、大阪府柏原市で2010年から耕作放棄地を中心にブドウ栽培をスタート。その後、耕作依頼は増え続け、2haを超えるブドウ畑を管理するまでになりました。一年でも放棄された畑は、雑木などが入り込み、再び栽培を再開するのは費用のことを考えるとかなり困難になります。いちワイン業界の人間として何とか次の世代へワイン産地としての大阪を引き渡したいと思い、大阪で長年育てられているデラウェアを中心に苦戦しながらもブドウ栽培を続けています。

ワイン造りへの挑戦

 

当初は大阪の創業100年を超える老舗ワイナリーであるカタシモワイナリーさんで委託醸造という形でワインを造っていたのですが、管理する畑が急増したことにより、間借りでは追い付かなくなり、2013年、自分たちでワイナリーを設立することを決めました。ただ、創業から間もない小さな会社なので予算が少なく候補地選びにかなり苦戦をしました。しかし、そのお陰で、ワイン造りや自分たちの本当に表現したいことを見つめ直す良いきっかけとなり、最終的に私たちが選んだ場所はセオリー通りの『畑の近く』ではなく『街のど真ん中』でした。

 

私たちのゴールは、ワインを造ることでも、大阪のブドウ産地を残すことでもありません。それはあくまでも手段、課程であり、私たちのゴールは『ワインを日常に』です。どこか舶来のモノのイメージがあるワインに親しみを持ってもらうためには、もっとワインのことを知ってもらわなければいけません。ワインは難しそう、という先入観をくつがえさなければ先に進まないと思うのです。また、産地と造り手と消費者が一体になれるような場所を創ることによって、ワインがただの工業製品ではなく、農作物であることを身をもって伝えるために、私たちは大阪のど真ん中にワイナリーとその接点となるレストランを作りました。

 

そして、さらに増え続ける耕作放棄地や近郊の農家さんからのブドウ買取依頼のため、自社ワイナリーのキャパシティを超えることが予測され、既存の契約農家さんのブドウを買い続けるため、東日本のブドウを受け入れるネゴシアン型ワイナリーを東京都江東区の清澄白河に設立。もちろん日本の原料のみでワインを造り続けています。

 

私たちのワインは決して派手なタイプではありません。あくまでも食中酒として日本の食卓に寄り添うような味わいを目指しています。繊細な和食を味わうように少し耳を傾けながら味わっていただけるとブドウ畑からの声が聞こえるかもしれません。

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