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2019.05.14

造り手への旅路①エディブルフラワーとハーブ、そして山の農家

海の幸、山の幸と聞くだけで芳醇な思いがする

そんな気持ちを思う存分満たす食材探しの旅 へ
ワインと共にすごすより良き食卓をお届けすべく、ディレクター木邨(きむら)が日本全国を回ります
 
初めましての方も、ご無沙汰しましたておりました皆様もどうぞよろしくお願い致しま
 
約一年半ぶりの復職で戸惑う私へ弊社代表 藤丸より
「食材を、造り手をみておいで。日本の素晴らしいものをもっと発信しようよ」
と声をかけられた数日後、私は千葉県鴨川市の里山に居りました
 
千葉県鴨川市と聞くと”海”のイメージが強かったのに、実際に足を運んでみれば
日本酪農発祥の地らしく緑豊かで
平地には水をたたえた新緑の稲が揺れる水田、名産 長狭米(ながさまい)が育ち
表情豊かな山々が連なっていました
 
 
この地でお会いしたかったのは、株式会社 苗目 代表取締役井上隆太郎さん、ひろみさんご夫妻
井上さんはもともと東京・恵比寿でお店を構え
ウィンドディスプレイやイベンドなどで活けこみ、装花、ガーデンデザインをされるフフローリストをされていましたが
2014年から鴨川市へ通い農場を始め
現在はご家族で鴨川へ完全に移住、無農薬無肥料にて里山の恵みを栽培・採取、販売しています
 
 
「まだ鴨川に通っていたころ、来るたびに鴨川が好きになった
海も山もあって人が優しく、渋滞が無くて”何も嫌なところがない”
東京からだって車で一時間ちょっと
惚れ込んで移住したら、ますます好きになってたくさんご縁もいただいている」
 
苗目さんは耕作放棄地や里山を有効利用し、消費地に近い立地を生かして
”香りと味が消えないうちに”その土地ならではのものを提案している
 
 
ハウスでは根っこつきのバジルやチア・スイスチャードのスプラウト、
ヒソップやディル・ジャスミン・マグノリアの花弁、
パワーを蓄えた蕾や日本古来のハーブもそこかしこに
そうかと思えばことれからもっと育っていくはずと試みている、
サボテンフルーツや南アのフルーツ ジャボチカバなんて聞きなれないものまで、
日本原種ではないけれど鴨川の風土に適応し生き生きと育ちつつあ
 

手が染まるほど真っ赤なしたたりと甘さを内包するサボテンフルーツ
 
美味しい部分は手間がかかるからと言って切り取らない、捨てない
 
そして山に向かう
 
井上さんがお持ちの山へ移動して驚いたのがその豊かさ
ぱっと見はうっそうと木が生い茂り鹿やキョン、サルなども出没するという森感だけなのに
テンポよく歩く井上さんの後を追いながら次々と渡される葉や枝が良き香りで、また美味しいのなんの!
 
実がバナナの香りがするバナナツリー、天然のきくらげ、くろもじの木、もみの新芽、タラの芽…
五感がフル稼働し、料理がしたくてうずうず
 
養蜂も始められ、山中にある300本の梅の木から蜂が集めた生蜂蜜も今後出される予定があるそうで楽しみです
一口頂きましたがえも言えぬ蜜のかぐわしさとキレの良い上質な甘みに驚きでした
 
 
 
飾りになる美しさはあるけれど、きちんとした一つの食材として
その一皿に必要だから載せられていること
そんな気概が感じられる作物と遊び心
もちろん、自然相手なので思うには任せないが
「自分の生涯ではやり尽くせないかも」
と言いながら数年後数十年後を見据えながら楽しみにしている姿が印象的でした
 

 


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