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2016.03.11

《長野ワイナリー研修②はすみふぁーむ》

VILLA D’ESTさんを後にしての2件目は、同じく東御市のはすみふぁーむさん。
その名の通り、オーナー蓮見喜昭さんが2005年に立ち上げたワイナリーです。

蓮見さんは10代で渡米後、メジャーリーグの球団職員や世界中を飛び回る営業マンなどワイン造りとは無縁の仕事をされてました。
しかし、世界中の文化・食に触れるうちにワインの仕事に興味を持ち、帰国。国内ワイナリーでの仕事を経たのち、2005年より東御市に移住、ワイン造りを始めました。
VILLA D’ESTさんでの委託醸造を経て、2011年より自社ワイナリーでの醸造を開始しています。
2009年からなんと東御市の市議会議員も務めており、ワインのため、東御のためにパワフルに活躍されているお方です。

今回は、蓮見さんに代わり、能作さんにお話しを伺いました。

自社畑はワイナリーの周り数か所に点在し、メインの品種はシャルドネ、メルロ、ピノ・ノワール、そして甲州。耕作放棄地を中心に徐々に畑を買い足しているそうです。

雪の少ない寒い地域の知恵、若木を凍害から守る「わら巻き」

畑が点在しているからこそ、場所により土壌や仕立てが様々らしく、
垣根仕立てのシャルドネはミネラル豊富な火山灰土、同じく垣根のメルロは力強いワインを産む粘土質。
長野では珍しい甲州は、元巨峰の畑のブドウ棚を活かし、スマートマイヨルガー式の棚仕立てで栽培しています。
(スマートマイヨルガー=枝を一方向のみに伸ばして密植を可能にした、垣根に匹敵する凝縮感のあるブドウを生み出せると言われる栽培方式)
VILLA D’ESTさんと同様、今後はピノ・ノワールを増やし、その可能性を探っていきたいとのことです。

ワイナリー内は、とてもコンパクトな文字通りのガレージ・ワイナリー。


東御市に移住し、まったくおひとりでワイナリーを立ち上げたため、醸造器具も知人から譲ってもらったり、あるもので色々工夫したり、とても苦労なさったそうです。
醸造スペースのコンパクトさや、基本手作業の醸造器具など、なんだか私たちのワイナリーと共通するところを感じ、なんだか親近感を勝手に覚えてしまいました。

併設のワインショップで、いくつかテイスティングをさせて頂きました。

火山灰土から生まれるシャルドネは、ステンレルタンク熟成のみとは思えないしっかりとした果実のボリューム。
土壌由来のミネラル感が豊富で、上品な酸とのバランスが素晴らしく印象的でした。

粘土質土壌から生まれるメルロは、やや淡めの色調ながらもしっかりと熟した黒果実のリッチな味わい。、
程よい酸と、樽熟成から来るチョコレートやカカオのニュアンスをしっかりと感じられました。

希少な紅玉リンゴを使ったシードルも頂きました。こちらは紅玉らしい熟したリンゴの甘みを感じつつも、
キリリとした酸のあるドライな味わいでした。

カワイイエチケットも特徴のはすみふぁーむさんですが、ひとつ裏話。
シャルドネ・メルロはワイナリー近くの祢津城山をモチーフにしたモザイク柄ですが、

これが秋の祢津城山

カラフルな単色エチケットは、あるものをモチーフにしているそうです。

画像真ん中に注目

分かりますか?そう、ガンダムのモビルスーツ(笑)
蓮見さんご本人がガンダムの大ファンで、品種のイメージからモビルスーツを連想し、そのカラーリングにしているとか。

ブラッククイーンはドム、ナイアガラはザク

パワフルに活躍しながらも遊び心を忘れず、コンパクトな醸造スペースであれ程のワインを生み出すはすみふぁーむさん。

能作さん、ありがとうございました!

 


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