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2023.09.05

・・New release・・

 

島之内フジマル醸造所より2種類の新アイテムがリリースしましたのでご紹介します😊

『Link 2022』(左)
品種:デラウェア(大阪府産100%)
¥3,960(税込)

●キュベに込めた想い
2022年、私たちはワインの木桶仕込みに挑戦し、吉野杉の木桶で大阪の農家さんのデラウェアを醸しました。
ぶどう産地としての大阪と、醸造における木桶文化。どちらも忘れられつつある中で、ワインがこれらの文化を後世につなぐ楔の一本になればという想いを込めたワインです。

●デラウェア産地としての文化をつなぐ
歴史あるブドウ産地、大阪。かつてはデラウェア出荷量日本一でした。
都市化や高齢化、気候変動によって大阪のブドウ畑は消えていく状況にあります。
デラウェアのワイン用ぶどうとしてのポテンシャルを知る私たちは、できる限り農家さんたちからデラウェアを買い取り、ワインという形で消費者と繋ぐことで、ぶどう生産地としての大阪を次の世代に残す一助になればと考えています。

●木桶とワインをつなぐ
古くから発酵•醸造に用いられてきた木桶。容器としての寿命は長く、また桶つき酵母が大切にされることから、新調のサイクルは100年単位だと聞きます。現代ではステンレスタンクを用いた醸造が主流となって木桶の需要が減ったことにより、本職の木桶職人は引退していってしまいました。
現在、醸造用の大きな木桶を作れる桶屋さんは日本に唯1つ、藤井製桶所(大阪府堺市)を残すのみです。
そこで私たちはご縁もあり、ワインの作り手として「ワインと木桶をつなげないだろうか」と木桶発酵に挑戦しました。
昨今新設が相次ぐワイナリーが発酵容器として木桶を選択肢に入れるようになれば、木桶の需要を増やすことに力添えできるのではないか、と考えたのです。

●木桶の特徴を適度に出すワイン作り
杉の木はそのままでは香りが強いため、木桶のアク抜きを繰り返して軽く天日干しし、適度な香りが抽出できるように加減しました。瓶詰め後も杉のニュアンスが適度に現れ、このワインの個性が十分に感じられるタイミングまでじっくり10カ月待ちました。チャーをしてある木樽で仕込むのとは異なり、無垢な木の心地よいタンニンがこのワインに爽やかな個性をもたらしています。

ご購入は店頭または下記オンラインサイトをご利用下さいませ。
https://www.wineshopfujimaru.com/smp/item/20230831002.html

『Chill-out white』(右)
品種:ケルナー(北海道産100%)
¥4,400(税込)

●余市のブドウ
コロナの影響は思いがけないところで、私たちに貴重な機会を与えてくれました。
ワインの減産によりブドウ出荷量に余裕ができたということで、大阪に北海道余市のブドウたちがやってきたのです。
私たちは基本的に大阪のブドウをつかって大阪でワインをつくることを大切にしていますが、やはり全く違うエリアで育ったブドウや普段触ることのない品種を扱うことができるのは勉強になるし、何よりも楽しい!
ワイナリー新設ラッシュの続く北海道のブドウが今後も大阪に入ってくることは難しそうですので、ぜひこの機会に島之内フジマル醸造所で北海道のブドウを醸したワインをお試しください。

●ケルナーを酸化的に??
ケルナーは、普段私たちが扱うデラウェアに比べて酸化に弱い品種。発酵中や液体の移動時にはなるべく酸化的な負荷をかけないように気を付けて仕込んだ一方で、熟成は少し酸化的にすることでケルナーの香りをもっと華やかな感じにできるのではないかと考えました。
そこで、発酵完了したワインの一部をあえてクヴェヴリ(ジョージアの土甕)で熟成させてみたのです。 6カ月の熟成の後、クヴェヴリ熟成のケルナーは思った以上に華やかに開いた香り。 この香りを100%活かして瓶に詰めたかったので、本数は少なくなってしまいますが、クヴェヴリ熟成のみでボトリングしています。

●Chill-out
食事に寄り添うような味わいのワインつくりを心がけているフジマルのラインナップたちとは少しスタンスの異なり、やや個性の『押しが強い』ワインに仕上がっています。食中酒としてならばスパイスやハーブをきかせたエスニック料理にピッタリあってくれますが、それだけではなく、ゆっくりリラックスした時間にワイン単体で楽しんでもらうのにも最適です。 ぜひ、クヴェヴリ熟成の華やかなケルナーでChill-outしてください。

ご購入は店頭または下記オンラインサイトをご利用下さいませ。
https://www.wineshopfujimaru.com/smp/item/20230831001.html

どちらも無濾過無清澄のため澱が生じることがありますが、品質に問題はありません。必ず15度以下での保管をお願いいたします。

 


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