with Wine | ワインショップ&ダイナー FUJIMARU 浅草橋店 スタッフブログ
2017.11.13
こんにちは!キッチンスタッフの近藤です。
今月の連休を利用して千葉県夷隅市(いすみ)にあるチーズ工房さんを訪れました。
チーズといえば北海道のイメージが先攻しますが、調べてみますと千葉県は日本の酪農発祥の地であり生乳生産量は国内第三位であるという乳産業の県なんです。
特にいすみ市は市内の中に5件もチーズ工房があるチーズの町です。
当日乗る予定だった特急列車のドアが目の前で閉まるという劇的なスタートから始まりましたが(ようは遅刻です)
最寄りの大原駅に到着すれば大好きなムーミンが列車となって走っている!と情報を知り(の、乗りたい。。)、
次に訪れたのはkomagataさんから車で10分程の距離にある《チーズ工房ikagawa》さんです
三匹のネコや犬と、可愛い娘さんが迎えてくれ、何ともアットホームな暖かい雰囲気の中でチーズを造られているのが職人の五十川充博さんです。
着いて早々矢継ぎ早に質問する私達に五十川さんもまた一つ一つ丁寧に答えて頂きました。
こちらはご自身で5頭の牛を育て、その牛のミルクを使いチーズを製造しています。
ちょうどお母さん牛がお産を終えたばかりでした。
ミルクの味も分娩後すぐと2ヶ月経った後、4カ月後と味わいが全く違うそうです。
ミルクの味を均一にするためにそれぞれの牛の分娩の時期をずらし、各牛のミルクをブレンドし味わいを一定に保っているそうです。
更なるこだわりは五十川さんは乳牛のエサとなる牧草を自ら栽培し、自分達の牛に食べさせているのです。
一から十まで自分達の手で造り上げるチーズへの思いはとても熱いものでした。
両工房のチーズを食べましたが、食べるとそれぞれの目指しているチーズの姿がまさにそこにありました。
ヨーロッパのチーズとは違う、ミルクの程よい酸味と穏やかな旨味が広がる日本の土地に寄り添うような味わいでした。
今全国でチーズ工房は年々増えているそうですが、その反面国内で製造された牛乳はうまく消費されていないそうです。そんな中御二人はいすみの土地で育った乳牛から造られるミルクにこだわりチーズを造り続けています。
チーズはもちろん農産物です、原料のミルクがいつも必ず一定の量を確保できるわけではありません。
そんな中でも御二人共いすみの牛のミルク、自分達の牧場のミルクでチーズを造るという事に意味があると仰っていました。
大変貴重なお話しを聞く事ができた今回の訪問、お忙しい中時間を割いてくださった駒形さん、五十川さんありがとうございました!
久しぶりの早起きは三文どころか十文位徳をしたような充実感でした!
これからも気になる食材、生産者を見つけたらフットワークを軽くし
積極的に出掛けて行こうと思います!
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