with Wine | 島之内フジマル醸造所
2014.02.08
わりと濃いめな赤紫色。
ベーコンのような燻した香り、凝縮したヴァイオレットリキュール、
樽とスパイスと果実が豊かに調和した液体。
いろんな方から「あれ、美味しかったよ」と聞いていたのですが、
なるほどこれは日本のシラーとしてはかなり面白いかもしれません。
あ、シラーズではなくあくまでシラー、といった感じです。
今はやや酸とタンニンが勝っている印象ですが、逆にお料理に
あわせることでよりまろやかに感じられ、ワインも活きてくるかと。。
脂身がっつり、濃いめな味付けのステーキではなく、
赤身にじんわり火を通して、わさび醤油でいただきたい、そんな感じでしょうか。。
日本ではまだまだ稀有な存在のシラー。ローヌやオセアニア、
アメリカなどのシラーと比べたらまだまだ弱い部分もありますが、
「日本らしさ」を表現しているシラーが見かけられるようになってきました。
やっぱりワインはその土地の食とあわせて、その土地の気候風土のもとで
楽しまれるもの。日本で世界中のワインが楽しめるようになったからこそ、
逆に気づかされたローカルの面白さ。
奇しくもエチケットの色は紫。J1二連覇中のサンフレッチェ広島を
意識したのでしょうか?そうだとすると赤い色合いのピノノワールは。。。
ワイン産地としてのイメージからは程遠い広島県ですが、
県北を中心に果樹栽培が盛んです。
そういえばフジマル醸造所のサンセミヨンも広島県産のブドウでした。
奥出雲葡萄園と並んで中国地方のワインも、これから目が離せなくなりそうです!
なお2月10日(月)は定休日ですが、11日(祝火)は通常通り
営業しておりますので、お気軽にお立寄りください。
みなさまのご来店、心よりお待ちしております!
Dai Aramaki
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