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with Wine | 島之内フジマル醸造所

2013.12.06

【ギリシャのワイン】 ~ジーノマヴロの柔和な旨み~

かすかにオレンジ色がかったような、やや薄目な色調。
愛らしい赤い果物の香り、干し柿や杏子のようなニュアンス。
厳しいところがなく、柔和で穏やかな触感。ミネラルを感じさせつつ
じわじわと、滲むように旨みが広がっていくワイン。

今日も日本ワインのご紹介ではなく、最近個人的にハマっている
ギリシャのワインを。


ドメーヌ・ティミオプロス/ナウサ・ジューヌ・ヴィーニュ・ド・ジーノマヴロ2012年

ブドウ品種はジーノマヴロといって、ピノノワールの遠縁にあたるとか。
赤系果実やオリエンタルスパイスの香りはなるほどピノノワールを連想させますし、
柔和でなめらかな質感と親しみやすさにはガメイを思い起こすかもしれません。

ギリシャワインというと、一時期はレッチーナと呼ばれる松脂ワインがもてはやされ、
それらを含めて安価なワインの供給地というイメージでした。

しかし志の高い生産者はいますし、それらを発掘して日本に紹介してくださる
インポーターさんがいます。

ずいぶん前にワインの教科書で学んだギリシャワインの知識と、
量販店か居酒屋で安く売られていたギリシャワインの味わい。
そのイメージを根底から覆してくれたのは、昨年秋ごろいただいた
ドメーヌ・スクラヴォスのヴァン・ヌーヴォーでした。

それ以来フランスとも、イタリアとも、スロヴェニアとも違うギリシャワインの個性
に惹かれ、いろいろと試してきましたが、このジーノマヴロの温かみがあって柔らかい、
薄いんだけど隅々まで染み渡るような味わいに触れ、やっぱりギリシャのワインは
面白いなあと感じている次第です。

まだまだ奥が深いギリシャワイン。高額なプレミアムクラスだとまた感じることも
多々あろうとは思いますが、まずはその入り口的な存在として、このティミオプロスや
スクラヴォスのワインはおすすめだと思います。

そうすると自然とギリシャという国に興味が湧いてきます。
どんな歴史があるんだろう?人々はどんな料理を食べているんだろう?
スポーツは何が盛んなんだろう?産業は?宗教は?

ワインを飲むこと、それ自体とても楽しいことですし、
人とのコミュニケーションが円滑になる飲みもの。
そしてそのワインが造られている国や地域に思いを馳せてみるのも、
またワインの楽しさなのかもしれません。

土日は店頭にてテイスティングワインをご用意いたします。
みなさまのご来店、心よりお待ちしております。

Dai Aramaki

 


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