【お食事処しみず】小鉢と焼き魚をアテに ~ウラなんば~ | FUJIMARU WINE SHOP | 株式会社パピーユ

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2013.04.11

【お食事処しみず】小鉢と焼き魚をアテに ~ウラなんば~

「おにいちゃん、小と玉吸いね~。魚あたためようか~?」
いつものおばちゃんの声が響き渡るなか、茶葉がたっぷり入った熱いお茶をひと口。
入ってすぐのところにあるショーケースからは、厚みがたっぷりのブリ照焼きと
しんなりとほぐれた筍を手にテーブル席へ。


ご飯の小は小、玉子入りお吸い物は玉吸い。
このあたりの略語に昭和を生き抜いた逞しさを感じつつ、
ピカピカに磨かれたテーブルに清々しさも覚えます。


今回のウラなんばは、グランド花月からも近い「お食事処しみず」さんへ。
ショーケースからおかずをとって飲み物やご飯・汁物をオーダーするという、
昔ながらの大衆食堂。よく知ってる方も多いのではないでしょうか。

ところでこういうお店って、今はだいぶ少なくなった気がしますが、
子供の頃に父親によく連れてこられた記憶があるんですよね。。
その場合母親や姉は一緒ではなく、いつも父親と僕だけ。
スポーツ新聞片手に瓶ビールを注文しアテは冷奴とアジフライ。
たまに真っ赤なウインナーや目玉焼きもありましたっけ。

それを嬉しそうにつつく父親をよそ目に、僕は週刊誌を読みながら
かつ丼やうどんを。似たようなオヤジが店内にはいっぱいいて、
タバコの匂いとソースが焦げた匂いが充満するなかで、
どうしてこの人たちは、こんなに楽しそうにしてるんだろうと
不思議に思っていたものです。

しかしそんな僕も、父親と同じくらいの歳になって、こういうお店へ。
小鉢を手にしてテーブルに座りおばちゃんの声を耳にした瞬間、
懐かしい気持ち、ある種の既視感が蘇りました。

柚子香る玉吸いはほんのりと出汁の効いた温かみのあるもの。
堂々と肢体を横に向けたブリ照焼きは、箸を入れた瞬間に
指先から旨みが伝わってくるほど。

みずみずしく甘みのある筍を間に挟みつつ、つやつやな白米を丁寧に口中へ。
魚、おかず、ご飯、吸い物と続く反時計回りのオーバルコースは、
いつまでも走っていたいと思えるほど魅惑的でした。


ここ一週間で三度も通ってしまいました「お食事処しみず」さん。
とりなんばうどんの、あのお出汁が口中に満たされた時の幸せ感といったらもう。。


ハイスペックなラーメンとは一線を画した中華そばの、潔くも凛とした旨み。
なんでもない日常にある大衆食堂ではありますが、琴線に触れるなにかが、
きっとあるんだと思います。

いつの日か瓶ビールとお酒をしっぽりやりながらマグロの刺身、出し巻、
ぬた和えあたりをつつきたい「お食事処しみず」さん。
こういうお店が街中に、普通に存在するところに、
大阪の大衆食堂の足腰の強さみたいなものを見た思いがします。

Dai Aramaki

御食事処 しみず
住所:大阪市中央区難波千日前11-26
TEL:06-6641-1461
営業時間:9:30~21:30(最終入店)
定休日:月曜休

 


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