滋賀県のヒトミワイナリーへ | FUJIMARU WINE SHOP | 株式会社パピーユ

with Wine | 島之内フジマル醸造所

2012.04.21

滋賀県のヒトミワイナリーへ

七本槍の冨田酒造を後にし、
お昼はこのあたりの名物でもあるひつまぶしをいただきました。

熱々の器にたっぷりと盛られた香ばしい鰻たち。
そこに醤油ダレをかけるとジュワッと美味しそうな音をたて、
立ちのぼる匂いが食欲を刺激してやみません。

夜はこれで一杯、なんていいだろうなあ。。。

さて。お腹が満たされたあとは、高速道路を南下して次の目的地
「ヒトミワイナリー」へと向かいました。“にごりワイン”を標榜し、
自然なままの造りを特徴とする個性的なワイナリー、
いったいどんな山奥にあるのかとワクワクしていましたが、
ロードサイドに突如看板が現れたかと思いきや、なんとそこが、
目指すヒトミワイナリーだったのです。

ワイン酵母を使って発酵させたパンをいただきながら(これがとっても美味しい!)、
さっそく醸造所を案内してもらいました。


決して広くはない醸造所には大小のタンクがズラリ。
シーズンになると自社農園のブドウや買付けブドウがどんどん
運ばれてきて、手際よく醸造していかないと追いつかない規模とのこと。
醸造長の岩谷さんを含め3人のスタッフで回されており、体力的にも
きつい仕事とは思いますが、「僕が造りたいと思うワインを造っています」
と言い切った岩谷さんの表情が、とても晴れやかに見えました。


熟成中のワインをいろいろと試飲させてもらいました。
同じブドウでもヴィンテージが違うもの、樽が違うもの、樹齢が違うもの。
日本酒に比べると醸造工程がシンプルなぶん、よりブドウそのものの出来が
反映されやすいのかもしれません。


とくに面白かったのが「男の巨峰」“poison kyoho”
という名でリリースされるワイン。

果汁を凍結し余分な水分を除いた高濃度果汁を低温発酵させ、
無補糖無補酸無清澄で自然のままに、天然酵母のアルコール発酵が
止まるまで発酵させた、骨太な酸と甘みが楽しめるワイン。

凝縮感がありながら、心地よい爽やかさもあって。とてもアルコール度数19%
とは思えない仕上がりでした。

創意工夫でいろいろなアイデアを出し合って、それをおいしいワインとして
生み出していくヒトミワイナリーの人たち。既成概念にとらわれない
“自由なワイン”が産み出される、まるでラボラトリーのような空間でした。


醸造についてお話しをうかがったあとは、ブドウ畑へと案内してもらいました。


どっしりとした存在感のある、樹齢の高いブドウの樹。
実をつけていない殺風景なこの時期でも、何か宿っているのでは?
と思わせるほどの佇まい。よく見てみると、小さな芽吹きが春の訪れを
しらせていました。

ワイナリーに戻ってふたたび試飲を。
果実のみずみずしさがそのまま表現されたワインたち。
そしてどのワインにも、しっかりとした酸を感じるのが印象的でした。


誰しもが少年の頃に嗅いだことがある、ナイアガラブドウの甘い香り。
h3+ クマゲラは、岩谷さんが小学校5年生の頃の思い出をもとに、
いま自分が生きている意味を考えながら造ったそうです。

小学校5年生の頃に食べていたナイアガラブドウの香りとリンクしたのは、
当時白神山地に生息していた、今や天然記念物に指定されているクマゲラ。
岩谷さんのお父様は林業に従事しており、クマゲラの生息地に指定された
森林へは入っていけなくなったのです。仕事がなく生活の危機に見舞われた
大変な時期で、当時はクマゲラを憎んでいたとか。

しかし振り返ってみると、結果として貴重な森林資源が残されたのも事実。
今では「クマゲラが白神山地を守ってくれたのだ」と考えるように
なったそうです。

青森出身の岩谷さんが、そんな少年時代の想いに浸りながら仕込んだ
h3+ クマゲラ。
爽やかな甘さだけでなく、どこかほろ苦い、滋味に満ちた美味しさでした。

残り少なくなってきているそうです、気になる方はどうぞお早目に。
その他にもヒトミワイナリーからいろんなワインが入荷してきています。
みなさまのご来店、おまちしております。

Dai Aramaki

 


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