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2012.04.20

滋賀県の酒蔵「冨田酒造」へ

大阪市内から車でおよそ2時間、琵琶湖の北端・長浜市木之本町にある
冨田酒造を訪れました。

銘酒「七本槍」で知られるこちらの酒蔵。
そのまま昔の映画に出てきそうな古く懐かしい街並みのなかに、
堂々と馴染む佇まいでした。

この日は社員研修で酒蔵へ。普段はワインを扱っている私たちですが、
酒造りの現場に触れることで何かを感じ取れれば、という思いで
冨田さんのお話しを伺います。


まだ30代後半という若い冨田さんですが、お酒造りの話になると
目を輝かせながら、熱く、分かりやすく、説明してくださいました。


ワインとお酒、原材料や醸造法に違いはあれど、
「おいしいものを造って、飲む人に喜んでいただきたい」
という思いはどちらも一緒。


きれいに磨かれ、整然と並べられた酒造りの道具。
決して広いとは言えない、歴史を感じさせる建物のなかで、
こちらも身が引き締まるような、厳かな雰囲気を感じました。

しかし、ただ頑なに伝統を守っているわけではありません。
時代は大きく変わり、日本酒の消費量は減り続けるばかり。
大手メーカーに翻弄される小さな蔵から、しっかりと個性を持った、
独立した本格蔵へ。

生き残るためには変革が必要でした。

言葉にするのは簡単ですが、様々な試行錯誤を経て
今に至っているのだと思います。もちろん今も現在進行形で。

「酒造りは子育てと同じ。ときに厳しく、ときに甘やかせながら。」
「同じ水、同じ米、同じ酵母で仕込んでも、蔵によって微妙に味わいは異なります。」
そこにはやはり人が関わるからでしょうか。

後日、お土産にと購入したお酒をいただきました。
酒蔵の様子、冨田さんの表情が思い浮かぶような、
想いが詰まったお酒でした。


このお酒は海を越えてニューヨークにも渡るそうです。
WINEがヨーロッパ文化を携えて、海の向こう日本に届いたように、
SAKEとともに日本の文化が世界中に広まるのかと思うと、
なんだか嬉しい気がします。

造り手の想いをしっかりと受け止めながら、
これからも一本一本大切にワインを販売していきたいと思います。

Dai Aramaki

 


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