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with Wine | 島之内フジマル醸造所

2012.02.26

お好み焼とワイン

先日、休みを利用して広島県府中市まで行ってきました。
お好み焼フリークな方、B級グルメファンの方ならご存じかもしれませんが、
府中のお好み焼を食べるためにです。

お好み焼といえば関西、広島、東京のもんじゃなどいろいろあって、
味わいからその歴史や定義付け、名称まで様々な議論があるのは、
広島で育ち東京と大阪で暮らしてきた私には、よ~くわかります。
まあここではそれは置いといて。。。

本来「お好み焼」というくらいですから、もともと決まった定義はなく、
地域によって、食材事情によって、そこに住む人々の嗜好によって、
各地で様々な進化を遂げてきたお好み焼。

大きな括りでは関西風、広島風という区別ができますが、
関西のなかでも京都のネギ焼きがあり、神戸のお好み焼も
また違うし、岸和田にはかしみん焼きというのがあるそうで。

広島にも広島市のお好み焼とは別に、府中市(備後地方)で
食べられているお好み焼があり、昨今のB級グルメブームにより
その名前が全国に知れ渡るようになりました。

そうそう、岡山は日生のかきおこ(牡蠣入りお好み焼)もおいしいですよね。

では府中のお好み焼とはどんなものかといいますと、
基本は広島のものに近く、薄い生地をひいて大量のキャベツを載せ、
イカ天や魚粉などで味をつけて、その上に豚ばら肉ではなく
ひき肉を載せて、そばを重ねて最後に卵でとじるというもの。


そばを重ねた後に鉄板でひっくり返すと、ひき肉が鉄板に触れて
そこから大量の脂が滲み出てくるんです。これがそばに絡んで
カリッとした食感を作り出し、キャベツの甘みとあわさって
なんともいえない奥深いコクに。

思わず「ビール!」といいたくなるところですが、
ほっくり蒸されたキャベツに、フルーティーでスパイシーな
お好みソースと、カリッと香ばしいそば。ただただビールで
流し込むのはなんだかもったいないような気がして、
ここにワインがあればなあ。。なんて妄想した次第。
(地元のおばちゃんがやってるようなお店なので、
ワインはおろか生ビールすらないところもほとんどでした)

大阪では、おいしいお好み焼とワインを楽しませてくれるお店が
いくつかあります。京都や兵庫にもあるそうですが、広島には
ほとんどなかったような。。そばが入ることが多く、一枚を主食として
食べるので、お酒とあわせながらというのはあまり馴染がないのかも
しれません。

ならばせめて自宅で。ホットプレートを家族や友人で囲み、
わいわいやりながらのお好み焼パーティ。そこにワインがあれば、
もっと楽しめるのではないでしょうか。豚肉、ひき肉、エビ、イカ、牡蠣。
好きな食材を好きなようにいれて、お気に入りのソースで味付け。
一杯目はビールがおいしいかと思いますが(笑)、二杯目にはぜひ
ワインを。


お好み焼ソースにあわせて、山梨ワインのマスカットベリーA(一番右)を。
ソースの果実味とワインの果実味が程よく調和、油の旨みも
しっかり受け止めてくれるはず。

ビール代わりにもなるのが、イタリアの赤いスパークリング「ランブルスコ」(左側の二つ)。
心地よい発泡感と、口中をキュッと引き締めてくれる頼もしい渋み。
とくにこのラ・コッリーナのもの(左から二番目)は、柔らかい果実の旨みがありながら
ドライな仕上がりなので、幅広くあわせられそうです。

海の幸をふんだんに使ったお好み焼には、大阪堅下の甲州(右から二番目)はいかがでしょう。
艶やかなミネラルにふっくらとした果実味。粉モンとの相性もばっちりかと。

お好み焼とワイン、おすすめです!
また食べたいな~。。。

Dai Aramaki

 


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