大阪のブドウ畑 | FUJIMARU WINE SHOP | 株式会社パピーユ

with Wine | 島之内フジマル醸造所

2011.10.02

大阪のブドウ畑

収穫の秋。一年のなかでもっとも忙しく、活気づくこの時期に、
大阪のワイナリーとブドウ畑をまわる機会をいただきました。

台風一過、秋雨がシトシト降り続くなか、まずは羽曳野市にある
飛鳥ワインへ。7月にワインツーリズムで来たときはあまりの暑さに
水とタオルが手放せませんでしたが、ひんやりと澄んだ空気に包まれた、
収穫後のブドウ畑は、祭りの後の静けさのような、ひっそりとした佇まい。


整然と刈りそろえられた下草に、行儀よく並ぶブドウの木。
一見のどかな田園風景ではありますが、猪とのせめぎあいや
日々繰り返される地道な畑仕事があってこそ。


大地と造り手の結晶ともいえる果実を放出し終えたブドウ畑は、
また来期に向けて、静かにエネルギーを蓄えているように見えました。



新たに設えられたテイスティングルームでは、デラウェア、シャルドネ、
メルロー、カベルネソーヴィニヨンなどをテイスティング。
同じブドウ品種でも収穫年によってまったく味わいが異なるし、
同じ年の同じワインでも、飲むタイミングによって印象が変わるワインたち。

畑を歩いて、造り手の説明を聞きながら、頭だけではなく身体全体で
ワインを味わう。ワインを理解しようとして硬直するのではなく、
ただひたすら楽しむために弛緩し、すべてを受け入れたとき、
それまで見えなかったメッセージみたいなものが、
感じられたような気がしました。


続いて、カタシモワイナリーへ。同じ場所で、変わらず90年以上も大阪平野を
眺めている、堅下甲州の古樹。溌剌としてフレッシュな堅下甲州のワインですが、
その奥にある旨みを感じたときに、このブドウ畑の風景がふと脳裏に浮かぶ・・・
ようになればいいのですが(笑)。もっと通って、もっと飲み込んで、
身体で覚えたいと思います。


テイスティングでは高井社長自慢のグラッパも。少量とはいえ、
キューッと身体に染みこんでくるような圧倒的な存在感。
親しみやすいデラウェアのグラッパと、
孤高な緊張感が心地いい甲州のグラッパ。
どちらも甲乙つけがたい美味しさです。


仲村わいん工房は、悪天候のためブドウ畑へは行くことが出来ず、
造り手の仲村現二さんにお話しを伺うため酒販店へ。今は腰を悪くしておられ、
ブドウ畑での作業の困難さがうかがい知れますが、ワインのこと、ぶどう畑のことに
なると俄然、熱を帯びてお話しくださるのが印象的でした。

サーバーから注いでもらった「さちこ」「大阪メルロー」を片手に、
いろいろお話をしているといつの間にか夕方に。雨も上がり、
だんだん日が落ちていくこの時間帯の、どこか底抜けに明るい空気。
ほろ酔い加減で空を見上げたときに、素直に感じた印象です。

大阪で、大阪の人たちが造る、大阪のワイン。
どこかに「大阪らしさ」という共通項がありながらも、
それぞれに個性的な、キャラのたつワイン。

あらためて、ワインは人だなあと感じた、収穫の多い一日でした。

一緒に参加したキッチン和(ニコ)のヨシさんのblogもどうぞ!
心斎橋のキッチン和(ニコ)さんでは、ただ今飛鳥ワインが
楽しめます。

Dai Aramaki

 


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