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with Wine | 島之内フジマル醸造所

2011.09.18

山ぶどうの魅力

岩手県葛巻町にあるくずまきワイナリー。
地域活性化を願って、当地に昔から自生してきた山ぶどうを
主体にしたワインを造っていますが、いろいろテイスティングしてみた
ところ、その個性的な美味しさに驚かされました。

山ぶどうというと、今でこそ一部のワイナリーの小公子という品種が
注目され、入手困難な銘柄(奥出雲葡萄園の小公子、あります!
もありますが、一般的なイメージでは酸が強く、粗野な味わいで、
甘みをつけたお土産的なワイン、というイメージもあるのではないでしょうか。


もちろん、そういったお手頃な山ぶどうワインもありますが、
ここくずまきワイナリーの、フラッグシップ的な山ぶどうワインは、
酸と共に豊かな果実味をまとい、エレガンスがあり、適度な渋みと
ともに充実した旨みが、じんわりと広がっていくもの。

後味にも山ぶどう独特の酸があって、慣れないと戸惑うのですが、
お好み焼やたこ焼きに使うソースとは、意外にも好相性。
脂分をすっきりと流してくれる感じがして、とっても清々しいんです。

関西にはいろんな地ソースもあるので、気軽にコロッケなどにかけてみて、
楽しむのもいいかもしれません。あとサンマやサバの竜田揚げなどにも!

それから、これからの季節ジビエ料理にも面白そうじゃないですか。。。
やはり脂分には酸が欲しいし、独特の野性味に、ワインの滋味が
いろんな化学反応を起こしてくれそうです。

熟成の可能性や、飲み方など、まだまだ未知な部分も多い山ぶどうワイン
ですが、それらが年々進化を遂げて、おいしくなり、日本ワインの一つのジャンル
となっていく。そこに飲み手として積極的に参加していくというのも、
なんだかワクワクして面白いと思います。

そうそう、同じ岩手県のワイナリーで、自家栽培したブドウを自分たちで
醸造することにこだわる、自園自醸ワイナリー紫波(しわ)というのもあります。


こちらは欧州系品種のワインが多いのですが、
このシャルドネ プレミアムブレンド2010は、りんごのような優しく甘い香りがあり、
北国らしいキリットした酸、引き締まった旨みにほんのり樽香が漂う、
本格的なワインでした。国産ワインコンクール2011で銅賞を受賞し、
ワイナリーの方も自信をもっておすすめしてくれたワインです。

まだまだ残暑キビシイですが、涼しい地域のワインでリフレッシュしませんか。
ちなみに山ぶどうは滋養強壮にも効果があるらしいですよ~。

Dai Aramaki

 


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