【フランス研修レポート : Day4 マルセル ラピエール】 | FUJIMARU WINE SHOP | 株式会社パピーユ

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2019.03.24

【フランス研修レポート : Day4 マルセル ラピエール】

👓その前に👓

竹内シェフによる『月一料理会』。

来月4月は、今回の研修で伺った生産者・地方を中心に、ワインへ重きを置いた会とさせていただきます🍷

◆日時…4月9日(火)19時~

詳細は後ほどアップします。先ずは予定のご確認を!

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37 訪問3軒目

マルセル・ラピエール

(ブルゴーニュ地方ボジョレー)

 

ジュラ地方から南下、ブルゴーニュ地方北部ボジョレーへ。

 

『ナチュラルワインの源流となった生産者に会う』

 

それをテーマに掲げた時、日本のみならず世界の人々が先ず最初に挙げるのが、この日訪れたラピエール家の父、

故マルセル・ラピエールではないでしょうか。

私にとっても、この地を訪れることは神聖なことです。

 

(そんな訳で、今回は特に長文です。)

 

ところでナチュラルワインって

「オーガニック」や「ビオ」ワインと混同されがちですが、「ナチュラルワイン」に対し、後者はこと「栽培」に重きをおきます、

「ナチュラルワイン」は『醸造過程』までも通して化学薬品に頼らなくても済むように、栽培の段階から葡萄を健康的に強く育てる、という考えに基づいています。

葡萄の収量が欲しい大量生産型ワイン。

その葡萄畑へのリスク回避で使用される化学肥料や除草剤は、結果、その畑から栽培される葡萄の免疫力を弱め、

葡萄自身の力での発酵が難しくなります。

またその弱い発酵力が為に使用される培養酵母や、その後の酸化防止剤は、ワインの個性を損失させます。 

それを疑問視し、自然に敬意を持って始められたワイン造りが『ナチュラルワイン』。

真摯にリスクと向き合う。そして、発酵に使用される酵母はその土地・土壌・気候(テロワール)から自然と生まれた酵母であり、生まれるワインにはテロワールの個性と、生産者の思想が伴う。

その前駆者が、マルセル・ラピエールであり、前日訪れたピエール・オヴェルノワです※

 

さて、ワイナリーへ着く前、車はクリュボジョレーの1つ、ブルイィの丘へ。

 

各地の土壌の礎となる岩の塊が野外に展示されていました。

後ほど訪れたラピエールの畑の土は、まさにこの花崗岩の赤さ。

そして、モルゴンの街中へ。

 

中心地には、マルセルの葬儀を行なった教会。

マルセルはワイン醸造に秀でていただけではなく、その誠実で温かい人柄に魅了された多くの人で常に囲まれていました。

2010年秋、マルセルが突然この世を去った時、世界各地から訪れた葬儀参列者が延々と途切れなかったそうです。

もう涙出そう。

 

さて、マルセルの死後、ワイン造りの意思は妻マリーと、長男マチュを中心に継がれました。

近年は世界各地でワイン造りの修行を経てきた妹、カミーユが醸造チーフを担っています。

 

ゴブレ式の畑がモルゴンの丘に雄大に広がります。

100年を越す樹齢のガメイの樹はゴツゴツと太く、経てきた年月を体現しています。

エノ・コネクションの伊藤さんは、初めて会う生産者とは、会話をするより畑と醸造所を見る方が人となりやワインへの思想が分かるとおっしゃいますが、ラピエールの畑をみて納得。

お隣の畑(除草剤使用)は、踏み固めたように表面が固そうで、一方ふかふかと柔らかく

樹や土中に生息する微生物への優しさを感じました。

 

ワイナリー

「月」と「太陽」の印象的な天井画。木の発酵樽、古いプレス機。

いかにも自然酵母が浮遊しているような工房ですが、樽の底片面を透明の板に替え、

日々発酵を目視確認、都度顕微鏡で微生物の動きを観察する管理は怠りません。

それは、父マルセルより、現在ワイナリーを担う妹・兄の方がより厳密とのこと。

 

試飲

先ずは19世紀からあると云うカーヴにて、熟成中の2018年を樽から。

・レザンゴーロワ

かつて、マルセルに習った若い生産者が育成した葡萄を使用し、ラピエール醸造所で醸したのが始めのキュベ。

今年は量も多く安定した造り。

 

・モルゴン味わいの重み、果実味・濃縮度・酸、全てバランス良く。

その後「キュヴェマルセル」「キュヴェ カミーユ コートドピ」など。

 

マルセルは試飲の最高条件として、昼間の屋外・食前が良いと言ったそうな。

まさにその条件下、マルセルも佇んだであろうテラスのテーブルにて、瓶詰めされたワイン数々の試飲。

 

強いては、亡くなる前年の「キュヴェマルセル ラピエール’09」、円熟したガメイ種の世界を確立させた「モルゴン’03」。

同年でSo2を極少量使用したものとサンスフルのモルゴン飲み比べなど。

この日の訪問は、喉がカラッカラになるまで喋りたいくらいに思いが溢れます

前日からの食あたりで、写真の顔は死んでますけどね)。

 

カミーユ、マチュ、会えなかったけどマリー。

偉大な父・夫の後を継ぐと言うことは、本人たちは色々な葛藤や摩擦もあったことと思います。

でも、この数時間で感じたのは、亡き父への尊敬の意と自分達の世代のワインを守る強い意志、

家族の絆(そしてカミーユの強さ )でした。

 

こうして思い出すと、また涙出そう。

 


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