wine making清澄白河フジマル醸造所


清澄白河フジマル醸造所

東京都江東区三好2丁目5-3
03-3641-7115

営業時間
《レストラン》
平日 17:00~21:30(LO)
土日祝 ランチ11:30~14:00(LO)
ディナー 17:00~21:30(LO)
《テイスティングルーム》
毎日 13:00~21:30(LO)

定休日 月曜日(祝日の場合は営業、翌火曜休み)

アクセス
都営地下鉄・営団地下鉄 清澄白河駅
(半蔵門線 B2出口より徒歩5分、大江戸線 A3出口より徒歩9分)

最新情報はこちら ⇒ 清澄白河 フジマル醸造所

東京・江東区の清澄白河にて、2015年8月、2つ目のワイナリーが始動しました。
関東各地の契約農家さんの丹精こめて作られたブドウをお預かりし、一本一本心を込めて醸していきます。

醸造所の2Fにはイタリア料理をベースにしたレストランをご用意しております。若きイタリア人シェフ ニコラスはポートランド(アメリカ)でそのキャリアをスタートさせ、今、日本という土壌で新しい世界を見出そうとしております。食材の良い部分をくっきりと浮かび上がらせて美味しく美しく食べてもらう、そんなお料理をコンセプトに日々努力しております。

また、お客様にたくさんのワインに出会っていただき、自分の好みのものを探していただけるようワインだけでもご利用いただけるテイスティングルームも同フロアに併設。アペロタイムなど、思い思いの使い方でお楽しみいただけます。

2013年に誕生した島之内フジマル醸造所のように、このワイナリーもまた、土地とワインと人を繋げ、ワインが日本の日常の風景に溶け込むきっかけとなればと思っています。

《街中のワイナリー》

ワインは、美味しくてもそうでなくても会話が産まれるお酒です。私は、ワインが広がれば多くの人の人生はもっと豊かになると信じています。ではどうすればより多くのワインが飲まれるようになるのか?と考えた末、街の真ん中にワイナリーができることによって、土地とワイナリーと人が結び付き、ワインをもっと日常に感じてもらえるのではないかという結論に達しました。そして、2013年3月、大阪・島之内に世界でも数少ない都市型ワイナリーをスタートさせました。

島之内の醸造所の2階に併設されているワイン食堂のお客様の中には、ワイン自体をほとんど飲んだことがない方も沢山いらっしゃり、工場見学のような感覚で来店される方も多数いらっしゃいます。訪れた方が、ワインはどこか遠くの異国の飲み物ではなく、皆さんの住む街でも造ることのできる身近な飲み物であるということを、五感で感じられる場所となっています。また、ここを訪れたことがきっかけでブドウ栽培やワイン造りを志すに至った人までも現れました。街中ワイナリーは目論見通り、畑とワインと人を繋ぎ始めました。

《街中なのにワイナリーって!?》

都市型ワイナリーの宿命なのかもしれませんが、「畑もないのにワイナリーを名乗るなんて」と言われることが少なくありません。(私たちは自社管理畑が2ヘクタールあります(2015年現在))

そもそもワイナリーは直接ブドウを作らないとワイナリーではないのでしょうか?

実は、ワイン大国フランス、そして、あの有名なブルゴーニュであっても栽培と醸造が一体化したのはこの100年程です。栽培と醸造と瓶詰めは最近まで別々の方がやっている場合が多かったですし、世界的に見れば今でもいわゆるドメーヌ型(自社畑)よりネゴシアン型(買いブドウ)の方が量的には多いのではないでしょうか?シャンパーニュもほとんど買いブドウです。ですので、農業・農家さんを大切にしてワイン造りを行うのであれば、ワイナリーと呼べると考えます。逆に農業を大切にできないワイナリーは街中にあろうとブドウ産地にあろうとそれはただの『食品工場』です。そこに産地の誇りやプライドを感じることはないのですから。)

そして、もう一点、ブドウの供給地とワイナリーが離れていることで「そんなのはワインじゃない!」と言われたりもします。しかし、ACボルドーやACラングドックなどは、端から端までかなりの距離があります。ましてやニューワールドの一部では日本の大きさを超える距離を運んだりすることもあります。しかも、安価なワインだけではなくてオーストラリアを代表するワインのひとつ、ペンフォールズ社のグランジであっても、あの広い南オーストラリア州の色々な畑からブドウを運んでいるのです。)

正確に産地表記をすることは大切ですが、産地とワイナリーが少し離れているだけで「ワイナリーじゃない!」と言われたら皆さんがデイリーに飲まれているニューワールドのワインは、ワインと呼べなくなってしまいます。もしくは、ブドウの状態が悪くなるじゃないか!と言われるかもしれません。しかし日本のスーパーに並んでいる海外産の野菜や果物のクオリティに特に問題などないことは明らかです。)

とにかく、きちんと農業に目を向け、自分で栽培するだけでなく、農家さんがブドウ造りを続けられるような価格でブドウを買うとか、もしくは、ワイナリーを通じてブドウ産地に人を送り込める仕組みを作るのならば、それは立派なワイナリーだと私は考えます。)

《ワイナリーを増やした意味》

今回、そんな都市型ワイナリーを増やしたことには理由があります。私たちが管理する大阪の耕作放棄地が年々増え続け、そう遠くないうちに島之内フジマル醸造所のキャパシティを超える可能性が出てきたのです。)

2014年、自社ブドウ、買いブドウ合わせて25,000本近くを仕込んだのですが、今の畑の増え方からすると5年以内には自社ブドウでいっぱいになってしまいます。昨年、デラキングという自分にとっても思い入れのある白ワインを造りました。ほどよい酸のある自分好みなブドウ。初めての大きな仕込み(5000本強)だったこのワインの原料は山形のデラウェアです。大阪のブドウがいっぱいで山形のブドウが買えなくなったら、同じ耕作放棄地で苦しむ山形の農家さんに対して何と言えばいいのでしょうか?この耕作放棄地という問題は大阪だけではなく全国的な問題です。大阪の畑だけ気にしていてもダメなんです。)

もちろん、買いブドウはワイナリーを運営していく中での調整弁としての役割があることは理解しています。そういうことを否定するつもりはありません。農家さんの中には今年の作物が一円でも高く売れることが全てで来年のことなんて考えてない方がいらっしゃるのも事実です。)

しかし、日本の、いや世界のワイナリー業界とブドウ農家さんは同じような過ちを何度も繰り返しています。ワイナリーは調整ができてもブドウ栽培はそんなに急に調整なんてできないのです。)

都合のよい時だけ売ってくれ、自社畑が増えたから今後は要らない、在庫が残っているから今年は要らない、ではなく、調整するにしてももっと長期的なスパンでお互いにやっていけないものだろうかと模索した結果、『自社ワイナリーをもう一軒造る』という答えに至りました。)

《なぜ東京にワイナリーを?》

東京という場所は、山形、山梨、長野といったブドウ産地ともアクセスが良く、人やモノの往来もスムーズにできます。

あらゆるモノ・コトが、全国に、世界に発信されていく東京。その中でも、清澄白河には、凛とした下町の空気感と、美術館やギャラリーといった文化の発信拠点としての側面が融合した、独特の雰囲気があります。そこにワイナリーを作り、モノづくりを始め、パピーユのフィルターを通したオリジナルの料理とワインを提供する。清澄白河とパピーユが織りなす新たな価値が、より多くの方とワインとのつながりを生みだし、「ワインを日常に」がさらに広がっていくことが楽しみでなりません。

《醸造所の見学について》

基本的には、レストラン・テイスティングルームをご利用された見学ご希望のお客様をご案内させていただきます。簡単な醸造設備ではありますが、お気軽にお声掛けいただければと思います。現在のところ、見学のみのご訪問は承っておりません。ご了承くださいませ。